研究課題/領域番号 |
16K09645
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
腎臓内科学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
後藤 健一 九州大学, 大学病院, 講師 (30549887)
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研究協力者 |
関 拓紀
野口 英子
大坪 俊夫
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 血管内皮機能 / 高血圧 / 内皮依存性過分極 / TRPV4チャネル / カルシウム感受性カリウムチャネル / ラット / 内皮由来過分極 / KCaチャネル / 高血圧ラット / カルシウム活性化カリウムチャネル / 血管内皮機能障害 / TRPV4チャネル / 循環器・高血圧 |
研究成果の概要 |
本研究により、(1)ラットの腸間膜動脈の内皮細胞では、TRPV4チャネルが機能的に発現していること、(2)アセチルコリンは内皮のTRPV4チャネルを開口し、シグナル経路下流のSKCaとIKCaチャネルを活性化させることで内皮依存性過分極(EDH)を介した反応を惹起すること、(3)遺伝性高血圧ラットでは正常血圧ラットと比し、内皮のTRPV4とSKCaチャネルの発現が低下しており、これらのチャネルの発現低下が遺伝性高血圧ラットの腸間膜動脈におけるEDHを介した反応の障害に関与していることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高血圧において内皮依存性弛緩反応は障害されており、内皮機能障害は高血圧患者における心血管疾患の発症と関連している。したがって、高血圧における内皮機能障害の機序を解明すること、内皮機能障害の有効な治療法を開発することは臨床的にも重要である。本研究により、遺伝性高血圧ラットにおける内皮依存性過分極反応の障害が、血管内皮細胞におけるTRPV4とSKCaチャネルの発現低下に起因することが明らかとなった。今後、高血圧患者において、TRPV4とSKCaチャネルを標的とした心血管疾患の新たな予防法や治療法の開発に繋がることが期待される。
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