研究課題/領域番号 |
16K09656
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
腎臓内科学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
栗原 勲 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (90338038)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ミネラルコルチコイド受容体(MR) / 腸管 / 上皮性Naチャネル(ENaC) / 高血圧 / 腸管、上皮性Naチャネル(ENaC) / ミネラルコルチコイド受容体 / 上皮性Naチャネル / 内科 |
研究成果の概要 |
腸管特異的Cre発現マウスであるvillin-CreマウスとMR-floxマウスを交配し、腸管特異的MR欠損マウスを作出した。本マウスの表現型解析を行い、本マウスでは、便中Na排泄が亢進していること、DOCA/salt負荷における血圧上昇が抑制されること、その機序として上皮性Naチャネル発現の調節を介していることを明らかにした。さらに、本マウスを低塩分食下で飼育すると、Na喪失による著明な体重減少および血圧低下がみられることを明らかにした。本研究成果は、J Am Heart Assoc誌に論文投稿し、受理された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ミネラルコルチコイド受容体(MR)による血圧調節作用は、これまで腎尿細管におけるMRの作用が主であると考えられてきたが、本研究に用いた腸管特異的MR欠損マウスは、腎尿細管におけるMR機能は正常であり、それでも血圧調整能に大きな変化が認められたことから、腸管MRが血圧調節において腎尿細管MRに劣らぬ高い寄与を有することが本研究を通じて明らかになった。この点は、MRの生体における機能バランスを考える上で、極めて重要な学術的意義を持つ。これまで、心血管リスク管理という視点では、注目されていなかった腸管MRに焦点をあてるきっかけとなる研究であり、今後の臨床への還元も大いに期待される。
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