研究課題/領域番号 |
16K09657
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
腎臓内科学
|
研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
森本 聡 東京女子医科大学, 医学部, 准教授 (80257534)
|
研究協力者 |
市原 淳弘
新山 道大
須田 睦士
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
キーワード | 高血圧 / 交感神経 / レニン-アンジオテンシン系 / 血圧 / レニン‐アンジオテンシン系 / Na負荷 / 食塩嗜好 / 循環器・高血圧 / 内科 |
研究成果の概要 |
ラットの脳室内に慢性的高Na+負荷を行うと、血圧、交感神経活動、飲水量および食塩嗜好が上昇を示した。また、視床下部室傍核における(プロ)レニン受容体、アンジオテンシンII、アルドステロンの発現量が有意な増加を示すことを確認した。また、これらの変化は脳内への(プロ)レニン受容体阻害薬、アルドステロン合成酵素阻害薬、ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬投与により有意に抑制されることが示された。 脳内への慢性的Na+負荷により、(プロ)レニン受容体の発現が増え、アンジオテンシンII・アルドステロン産生が増加する結果食塩嗜好が増し、さらなるNa+負荷により血圧上昇がもたらされる可能性が示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
食塩の過剰摂取により脳内Na+濃度が上昇し、その結果脳内(P)RRを介するレニン-アンジオテンシン-アルドステロン系が亢進する結果、食塩嗜好が増加し食塩摂取量が増える、という悪循環が形成される可能性が考えられる。高血圧治療においては減塩が極めて重要であるが、実際に患者に減塩を実践してもらうことは困難である場合が多い。食塩嗜好を抑制させる治療の開発が究極的な目標となるが、本試験の結果から食塩嗜好制御機構に関する知見が増すと考えられる。その結果将来的に食塩嗜好抑制を目指した新規治療法の確立に役立つ可能性があり、本研究は極めて独創的で意義深いものと考えられる。
|