研究課題/領域番号 |
16K09658
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
腎臓内科学
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
谷田部 淳一 東京女子医科大学, 医学部, 講師 (10566681)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 高血圧 / GABA / リジン / アクアポリン / ドーパミン / GRK4 / 利尿 / 高血圧症 |
研究成果の概要 |
ドパミンは腎のドパミンD1受容体に作用して利尿作用を発揮することが知られている。D1受容体はGRK4によりリン酸化を受けることで脱感作され、ナトリウム利尿が減少する。一方、中枢においてGRK4がGABA-B受容体のR2サブタイプを脱感作するという報告がなされた。腎臓においてもGABAによる利尿作用の低下にGRK4が関与している可能性を示した。GABA-BR2受容体は集合管の主細胞に発現していた。また、高血圧モデルラットでは、lysineの血中・尿中濃度が低いことが分かった。リジンはピペコリン酸に代謝されることによってGABA系シグナルを修飾している。高血圧とGABAの関わりを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
GABAによる利尿作用の詳細が明らかとなれば、尿酸上昇などの副作用が少ない新しい降圧利尿薬の開発を促す可能性もある。本研究では、GABA受容体に作用するリジンとその代謝物ピペコリン酸に着目することとなったが、GABA受容体の脱感作を司るGRK4の遺伝子多型とAQP2の相互作用が明らかになれば、高血圧症の個別化医療を実現するために重要な知見を与えることになる。
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