研究課題/領域番号 |
16K09669
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経内科学
|
研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
春日 健作 新潟大学, 脳研究所, 助教 (70547546)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
|
キーワード | アルツハイマー病 / Alzheimer's disease / 神経活動 / neuronal activation / APP processing / Aβ / NMDA受容体 / neuronal activity / APPプロセッシング / アミロイド前駆体蛋白 / アミロイドβ / mRNA / ネットワーク |
研究成果の概要 |
本研究では,ラット大脳皮質由来初代神経培養細胞を用いて,興奮性神経伝達物質であるグルタミン酸の添加濃度及び時間を段階的に設定し,アミロイド前駆体タンパク(APP)のprocessingを解析した.グルタミン酸100μMでは添加2時間で全長型APPの発現が一過性に低下し,これに伴いAPP C末端断片β(CTFβ)も発現が低下した.一方,グルタミン酸0.1μMでは添加2時間でCTFβの発現増加,添加24時間でAβの増加がみられた.さらにこのAβの増加はNMDA受容体を阻害することで抑制された.これらの結果から,持続的な神経興奮の抑制がアルツハイマー病の新たな治療ターゲットとなることが示唆された.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アルツハイマー病 (AD) の主要な病理変化の一つは神経細胞外に沈着するβ-アミロイド (Aβ)から構成される老人斑である. 本研究は,持続的な神経細胞の興奮がAβ産生亢進を介しAD病態に関与することを示した.さらに,NMDA受容体の阻害によりAβ産生を抑制することを明らかにしたことから,持続的な神経興奮の抑制がADの新たな治療ターゲットとなることが示唆された.
|