研究課題/領域番号 |
16K09698
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経内科学
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
吉田 誠克 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (90457987)
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研究分担者 |
水野 敏樹 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (30264782)
水田 依久子 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (80397760)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 脳白質疾患 / エキソーム解析 / 遺伝性疾患 / 小血管病 / 脳神経疾患 / 遺伝子 / 遺伝学 |
研究成果の概要 |
劣性遺伝が疑われる原因不明の成人発症白質脳症の家系において、エキソーム解析にて、基底膜の構成成分であるラミニンB1(LAMB1)遺伝子にホモ接合性のミスセンス変異を同定した。LAMB1遺伝子はラミニンの基底膜を構成する3量体構造のβ1サブユニットをコードする。これまで本遺伝子のフレームシフト変異が乳児および小児期発症の重篤な神経症状を呈する白質脳症において報告されてきたが、ミスセンス変異が成人期発症の白質脳症で認められた報告は世界初である。本症例では網膜血管異常と頭部MRIにおけるperiventricular rimが特徴的で、臨床的にLAMB1関連疾患を疑う手掛かりとなることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
次世代シークエンサー(エキソーム解析)による遺伝子解析を行い、基底膜の構成成分であるLAMB1遺伝子変異が成人発症白質脳症の原因である可能性を報告した。LAMB1関連疾患の幅広い臨床像が明らかになることで、これまで原因不明とされてきた成人発症白質脳症の診断に寄与することが期待される。LAMB1関連疾患の症例が蓄積されることで、病態解明と疾患特異的治療法の開発につながることが望まれる。
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