研究課題/領域番号 |
16K09717
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経内科学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
関口 兼司 神戸大学, 医学研究科, 准教授 (70533793)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 筋萎縮性側索硬化症 / 高密度表面筋電図 / 筋超音波検査 / 針筋電図 / 臨床神経生理学 / 磁化率強調画像 |
研究成果の概要 |
ALSの早期診断に有用とされる線維束性収縮をより効率的に検出するために,ウレタンの薄層ゲルに電極穴を設け,低部にワイヤー電極を這わせる形式のシート上の高密度電極を作成した.また.筋電計と超音波検査装置の出力をHDMIで汎用映像ミキサーに入力しスプリット表示した映像を映像ミキサーで混合し動画として記録するシステム(ハイブリッド記録システム)を開発した.ALSの線維束性収縮同時記録計24施行において高密度表面電極で415個,超音波画像で162個の線維束性収縮電位を検出した.本システムはALSの診断技術の向上のみならず臨床筋電図の発展にも寄与することが期待される
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ALSの治療法開発が進展しているが,その中で発症早期の症例に対しての治療介入効果が高いことが報告されている.ALSの早期診断は難しいとされてきたが,本研究で得られた装置・技術を使用することで,非侵襲的に発症早期の症例を診断していける可能性がある.またシステムを構成する装置はいずれも安価で入手可能で,従来の検査装置に外装して容易に実装可能なため,多くの施設で応用可能である.さらに,従来難解とされていた筋電図検査所見を引き起こしている筋の動きを超音波で同時に確認できる技術は,新たな視点で筋電図を解釈することを可能にし,将来の臨床筋電図学の発展に貢献できる側面もある.
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