研究課題
基盤研究(C)
非侵襲的脳刺激法は神経科学や臨床神経学分野で有用である。我々は4連発の経頭蓋磁気刺激法(TMS)と4連発の末梢神経電気刺激とを組み合わせた新しいプロトコル(PA-QPS)を考案し、その効果を検証した。PA-QPSはTMSの刺激間隔によって、脳の神経活動性を興奮性・抑圧性の両方向に変化させることができた。また電気刺激を行うタイミングによって抑圧性効果がさらに増強されたり、効果を消失させることができた。多数例でPA-QPSの効果を検証したところ、従来のプロトコルに比べて効果的でかつ確実な抑圧性効果を誘導できることが示された。PA-QPSは運動異常疾患の病態解明や治療的応用に期待できると考えた。
非侵襲的脳刺激法は神経科学分野の研究だけでなく、精神精神疾患の病態解明や治療といった臨床的応用としても用いられている。しかし、これまでに確立された刺激法の効果は、個人間でばらつきがあり、効果の再現性や確実性の問題が指摘されている。本研究によって開発された新しい刺激法(PA-QPS)は、その点を克服して従来の刺激法に比べてより効果的にシナプス可塑性変化を誘導できる。この手法を用いることで、パーキンソン病やジストニアといった運動異常疾患の病態の解明や治療的応用が期待できる点に学術的、社会的意義がある。
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すべて 国際共同研究 (3件) 雑誌論文 (13件) (うち国際共著 11件、 査読あり 13件、 オープンアクセス 5件、 謝辞記載あり 4件) 学会発表 (37件) (うち国際学会 18件、 招待講演 8件)
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