研究課題/領域番号 |
16K09738
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
代謝学
|
研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
岩崎 仁 筑波大学, 医学医療系, 講師 (20626874)
|
研究分担者 |
中川 嘉 筑波大学, 国際統合睡眠医科学研究機構, 准教授 (80361351)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 生活習慣病 / FGF21 / 食餌誘導性肥満 / 糖尿病 / 肥満 / 糖代謝 / 遺伝子発現 |
研究成果の概要 |
CREB3L3を肝臓で過剰発現する(CREB3L3 Tg)マウスでは食餌性肥満の発症を抑制した。CREB3L3はFGF21の肝臓での発現を上昇させ、白色脂肪組織のベージュ化による熱産生の増加も改善を説明できる変化であった。確かにCREB3L3 TgマウスとFGF21欠損マウスとを交配するとそれら効果はキャンセルされた。インスリン応答性の増強はFGF21に依存しなかった。そこに関連するCREB3L3が制御する因子としてKisspeptinを同定し、インスリン抵抗性の改善に寄与することを明らかにした。本研究でCREB3L3による肥満の改善効果の分子メカニズムの一端を明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
CREB3L3が肥満、糖尿病の改善に寄与する生活習慣病の新たな治療標的となりえることを示した。また、その分メカニズムの一端としてFGF21, Kisspeptinなどの肝臓から分泌される液性因子であることを示した。CREB3L3自身もメジャーな分子ではなく、これからの研究で活性化機構の解明、活性化化合物の同定が進めば、既存の生活習慣病治療薬とは異なる治療戦略の構築が期待できる。 CREB3L3の本課題でも示したように劇的に生活習慣病を改善するにも関わらず、研究は現在まで盛んとは言えない。それゆえ、我々の研究は学術的にも大きな意義がある。
|