研究課題/領域番号 |
16K09751
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
代謝学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
艾尼 吾甫尓江 神戸大学, 医学研究科, 医学研究員 (70750488)
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研究分担者 |
高橋 晴美 神戸大学, 医学研究科, 特命講師 (50546489)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | インクレチン / 膵β細胞 / 糖尿病 / グルタミン酸 / インスリン分泌 / グルタミン酸トランスポーター / プロテオミクス / モデル動物 / 膵島 / 安定同位体 / エネルギー・糖質代謝異常 |
研究成果の概要 |
膵β細胞グルタミン酸シグナルの生理的・病態生理的役割およびそのインスリン分泌促進機構の解明を目的として研究を行った。インスリン顆粒のプロテオーム解析からグルタミン酸によるインスリン開口分泌に関与する候補分子を同定した。ゲノム編集技術を用いて作製した小胞型グルタミン酸トランスポーター(VGLUT)欠損膵β細胞の解析から、インクレチンによるインスリン分泌におけるVGLUTの重要性が明らかになった。さらに、偽膵島形成によるインクレチン応答性誘導のメカニズムの解析より、インクレチン応答性におけるグルタミン酸シグナルの役割が明らかになり、その病態生理学的重要性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
インクレチン関連薬は、現在2型糖尿病治療において広く使用されている。インクレチンの主な作用は膵β細胞からのインスリン分泌促進作用であるが、その詳細な作用機序については未だ不明な部分も多い。また、臨床的にはインクレチン関連薬に対する反応性の低下がしばしば見られ問題となっている。インクレチンによるインスリン分泌において膵β細胞内のグルタミン酸がインスリン顆粒開口分泌を促進する機序は学術的にも興味深いが、一方、本研究の成果はインクレチン不応性の背景にある病態の一端を説明しうるものであり、臨床的にも意義は大きい。
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