研究課題/領域番号 |
16K09763
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
代謝学
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
片岡 浩介 横浜市立大学, 生命医科学研究科, 准教授 (20262074)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 糖尿病 / 遺伝子発現調節 / 細胞内シグナル伝達 / 膵β細胞 / 遺伝子発現制御 / シグナル伝達 / 膵島β細胞 / タンパク質リン酸化 |
研究成果の概要 |
2型糖尿病では、インスリンを分泌する膵島β細胞に必須な転写因子MafAの発現量が低下することにより、β細胞は機能が低下する。そこでMafAの活性や量を調節する分子機構の解明を行った。 β細胞内でMafAの量を調節する仕組みとして、アミノ酸誘導体であるタウリンがキナーゼWNKの活性化を通じてMafA量を高く維持する機構があることを見出した。また、オートファジーがbasalレベルで常に起きていることが、mafA mRNAの転写レベルでの維持に重要であることが分かった。さらに、ステロイドホルモンによってMafA-Beta2-HNF1bによるglut2遺伝子の転写抑制が起きることを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
2型糖尿病において、膵島β細胞の機能が次第に低下してインスリン分泌が減少してしまう問題について、その分子機構の解明を、β細胞の機能に必須な転写調節因子MafAに注目することによって行った。 MafAのタンパク質量を一定レベルに保つβ細胞内のシグナル伝達の仕組みを一部あきらかにした。また、mafA mRNAの発現レベルの維持には、意外なことにオートファジーが関係することを見出した。また当初の目的とは異なるが、MafAを対象とすることによって、ステロイドの副作用としてβ細胞の機能が低下する仕組みの一端を解明することもできた。
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