研究課題
基盤研究(C)
我々のこれまでの解析から、ZIP13による亜鉛シグナルには特異性が存在し、脂肪細胞褐色化抑制を調節していると考えられる。そこで亜鉛シグナルの特異性が生じる機構を解明するために、ZIP13の褐色化抑制に必要な領域を同定した。さらに、この領域と結合する分子が亜鉛シグナルの特異性を決定しているのではないかと仮定し、ZIP13の褐色化抑制に必要な領域を用いて、yeast two hybrid(Y2H)を行い、結合する分子(結合分子)を3種類選定した。これらの分子をノックダウンや過剰発現することにより、ZIP13と同じ挙動を示す分子Xを同定した。
「亜鉛シグナル」が生命活動に深く関わるシグナル伝達システムの一端を担うことが明示され、亜鉛シグナルの健康と病気への関与に注目が集まっている。一方で、「亜鉛シグナルがどのように標的分子の発現・活性を制御するのか」という生命現象の重大な命題が解明できていない(Fukunaka A, Int J Mol Sci.2018)。我々は、自身が開発したベージュ脂肪細胞分化系を用いて、ZIP13の直接の標的分子Xを同定することができたが、ZIP13がどのように分子Xを制御し、脂肪細胞褐色化を抑制するかは今後の課題である。
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