研究課題/領域番号 |
16K09775
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
代謝学
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
小林 雅樹 群馬大学, 生体調節研究所, 講師 (80373041)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | グルカゴン / 糖尿病 |
研究成果の概要 |
プログルカゴン遺伝子欠損マウスの血漿に対しグルカゴンのイムノアッセイを行ったところ、サンドイッチELISAではグルカゴンは検出されなかったのに対し、2つの異なる競合法イムノアッセイキットにおいてはグルカゴンが検出された。一方で、プログルカゴン遺伝子欠損マウスの胃抽出物において、イムノアッセイの陽性反応が観察された。さらに、プログルカゴン欠損マウスの様々な臓器において様々な抗グルカゴン抗体を用いて免疫染色を行った結果、現在までに胃の一部においてグルカゴン陽性細胞が観察されている。プログルカゴンに由来しないグルカゴン様の構造を有する分子が胃で産生されている可能性が明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
グルカゴンは血糖調節に重要な働きをしているにもかかわらず、測定系の精度が低かったため、プログルカゴン由来の関連ペプチドとの交差反応により不正確な値が測定されると考えられていた。本研究によりプログルカゴンに由来しない、グルカゴン様の構造を有する分子が生体内に存在する可能性が明らかになった。この分子はグルカゴンに似た構造を有することでグルカゴン受容体を介して血糖調節に関わる可能性もあり、新しい血糖調節メカニズムの発見につながる可能性もある。
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