研究課題/領域番号 |
16K09779
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
代謝学
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研究機関 | 国立研究開発法人国立循環器病研究センター (2017-2019) 京都大学 (2016) |
研究代表者 |
野口 倫生 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, オープンイノベーションセンター, 室長 (00432394)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 脂肪萎縮症 / 肥満症 / 脂肪蓄積 / 肥満 / メタボリックシンドローム / 炎症 / 線維化 / 慢性炎症 / 糖尿病 |
研究成果の概要 |
先天性全身性脂肪萎縮症の原因遺伝子であるBSCL2(セイピン)のノックアウトラットを用いて病態を解析した。組織学的解析で脂肪組織は線維化が進展しており、脂肪組織の網羅的遺伝子発現解析では野生型と比較して、典型的な肥満脂肪組織で発現上昇が認められる線維化関連遺伝子群とは異なるタイプの遺伝子群の発現上昇が認められた。ラット間質血管分画(SVF)前駆脂肪細胞分画の脂肪細胞分化誘導では熟脂肪細胞マーカーの発現低下が認められた一方で、分化誘導前の前駆細胞では一部の線維化関連遺伝子群の発現上昇が認められ、病態との関連が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脂肪萎縮症は脂肪組織のexpandabilityの低下から脂肪組織における脂肪貯蔵の限界をきたし、肝臓や骨格筋等において異所性脂肪蓄積を引き起こす。脂肪組織量では対極にありながら脂肪萎縮症と肥満症は異所性脂肪蓄積や全身の糖脂質代謝異常を呈する点で非常に共通点が多い。脂肪組織の炎症・線維化に着目した本研究課題は脂肪萎縮症と肥満症の共通基盤病態の解明と肥満症・メタボリックシンドロームの新規治療標的の探索を行い、複数の治療標的候補分子を同定した。脂肪蓄積異常を呈する病態の統合的な理解と新たな創薬の研究領域の開発につながる。
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