研究課題/領域番号 |
16K09780
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
代謝学
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研究機関 | 国立研究開発法人国立循環器病研究センター |
研究代表者 |
冨田 努 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 室長 (50402897)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | GPR40 / 脂肪酸受容体 / 脂質異常症 / 糖代謝異常 / 創薬標的 / 糖尿病 / 脂肪酸 / G蛋白共役型受容体 / 創薬 / 内科 |
研究成果の概要 |
本研究は、GPR40の生理的意義を探索を目的とし、GPR40ノックアウト(KO)ラットを作成し、代謝を中心にWTラットと比較した。体重、摂餌量、空腹時血中脂質(遊離脂肪酸、中性脂肪、総コレステロール)濃度、腹腔内インスリン負荷試験(ipITT)での負荷後血糖低下率はGPR40KOラットとWTラットで差がなかった。GPR40KOラットで腹腔内糖負荷試験(ipGTT, 2g/kg)でWTラットと比べ血糖は負荷後30分から120分まで有意に高値で、血中インスリン濃度は負荷後15分のみWTラットと比べ著明に低値だった。本研究の結果から、GPR40の糖代謝調節での生理的意義が強く示唆される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、不明な点の多かったGPR40の役割の一端を解明した。本研究によりGPR40の治療的意義が解明する事により治療法として、GPR40作動系の薬剤開発の進展につながる。G蛋白共役型受容体によるインスリン分泌増強であれば、単剤では低血糖を来しにくいと予測される。こうした薬剤は患者の負担感が少なく、薬剤アドヒアランスが高いことが知られている。これらの取り組みにより糖脂質代謝異常の改善に寄与することが予想され、薬剤アドヒアランスを含めた患者QOLが向上することが想定され、また国民のライフスタイルなど幅広い意味で社会に与えるインパクトや貢献が期待される。
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