研究課題/領域番号 |
16K09792
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内分泌学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
齋 秀二 北海道大学, 遺伝子病制御研究所, 客員研究員 (50737872)
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研究協力者 |
山田 大翔
佐藤 精一
高岡 晃教
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | グルココルチコイドホルモン代謝酵素 / 自然免疫 / サイトカインストーム / グルココルチコイドホルモン / インフルエンザウイルス / RIG-I / 11b-HSD / 11b-HSD1 / グルココルチコイドホルモン代謝 |
研究成果の概要 |
自然免疫RIG-Iは、インフルエンザウイルス(Flu)を感知して、インターフェロン(IFN)を産生し生体防御に働く。グルココルチコイドホルモン(GC)は、RIG-Iの過剰活性を抑制する。本研究では、細胞内GC代謝酵素11b-HSD1によるRIG-I抑制機構を明らかにした。11b-HSD1は、Flu感染により誘導され、不活型GCを活性型に変換し、IFNを特異的に抑制する。さらにGCとRIG-Iは協調的に11b-HSD1の発現を上昇させ、自律的にRIG-Iシグナルを抑制する。自然免疫と細胞内GCシグナルには、密接なネットワークが存在し、Flu感染に対して協調的に生体防御に働くことが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
重症インフルエンザウイルス(Flu)感染では、サイトカインストームを合併すると、重篤な状態となる。グルココルチコイドホルモン(GC)は、サイトカイン産生を抑制する有効な治療薬である。本研究では、細胞内GC代謝酵素11b-HSD1が、特異的に過剰なサイトカイン産生を抑制することを見出した。この知見は、効率的なGC治療に有用であり、将来的に新たな治療薬の開発に寄与すると思われる。
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