変異KCNJ5マウスを用いた原発性アルドステロン症発症機構の解明

• 研究課題/領域番号: 16K09794
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 内分泌学
• 研究機関: 群馬大学
• 研究代表者: 中島 康代 群馬大学, 医学部附属病院, 助教 (70707017)
• 研究期間 (年度): 2016-04-01 – 2019-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2018年度)
• 配分額: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円); 2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円); 2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円); 2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
• キーワード: 原発性アルドステロン症 / 疾患モデル動物 / ノックインマウス / 恒常的変異細胞 / 遺伝子改変モデルマウス / 遺伝子改変モデル細胞 / トランスレーショナルリサーチ / 内科 / 遺伝子 / 循環器・高血圧

研究成果の概要

高血圧症の１０％とも言われる原発性アルドステロン症は、本態性高血圧と比較し心脳血管障害の合併が高率である。近年その原因遺伝子としてKCNJ5遺伝子変異が報告されたが、その詳細メカニズムは解明されていない。そこで我々はKCNJ5変異を遺伝子導入したマウスモデルなどを作成し、原発性アルドステロン症の発症機構の解明を開始した。変異KCNJ5マウスは、これまで明らかな副腎の過形成や腫瘍化は認められていないが、アルドステロン合成酵素の過剰産生が確認された。今後はさらに詳細な検討を続け、原発性アルドステロン症の診断診断 治療への応用を目指したい。

研究成果の学術的意義や社会的意義

原発性アルドステロン症の原因遺伝子としてKCNJ5変異が発見されたが、その臨床応用が可能となるような病態解明はほとんどされていない。今回我々が作成した疾患モデルの詳細な検討により、将来の診断や治療への応用が期待できる。

研究成果

• [雑誌論文] Age-Dependent Progression of Renal Dysfunction After Adrenalectomy for Aldosterone-Producing Adenomas in Japan. (2018)
  • 著者名/発表者名: Yoshioka M, Nakajima Y, Miyamoto T, Igarashi T, Sakamaki K, Akuzawa M, Ishida E, Horiguchi K, Yamada E, Saito T, Ozawa A, Shimomura Y, Kobayashi I, Andou Y, Shirabe K, Yamada M.
  • 雑誌名: J Endocr Soc. 巻: 3(3) 号: 3 ページ: 577-589
  • DOI: 10.1210/js.2018-00260
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] Characteristics of Japanese aldosterone-producing adenomas with KCNJ5 mutations (2017)
  • 著者名/発表者名: Okamura T, Nakajima Y, Katano-Toki A, Horiguchi K, Matsumoto S, Yoshino S, Yamada E, Tomaru T, Ishii S, Saito T, Ozawa A, Shibusawa N, Satoh T, Okada S, Nagaoka R, Takada D, Horiguchi J, Oyama T, Yamada M
  • 雑誌名: Endocrine Journal 巻: 64 号: 1 ページ: 39-47
  • DOI: 10.1507/endocrj.EJ16-0243
  • NAID: 130005305975
  • ISSN: 0918-8959, 1348-4540
  • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
• [学会発表] アジアのKCNJ5変異陽性アルドステロン産生腺腫は欧米と異なる特徴を示す (2017)
  • 著者名/発表者名: 中島康代、岡村孝志、土岐明子、吉野聡、堀口和彦、松本俊一、登丸琢也、石井角保、小澤厚志、渋沢信行、佐藤哲郎、山田正信
  • 学会等名: 第90回日本内分泌学会学術総会
  • 発表場所: 京都 みやこメッセ
  • 年月日: 2017-04-22
• [学会発表] アジアのKCNJ5変異陽性アルドステロン産生腺腫は欧米と異なる特徴を示す (2017)
  • 著者名/発表者名: 中島康代、岡村孝志、土岐明子、吉野聡、堀口和彦、松本俊一、登丸琢也、石井角保、小澤厚志、渋沢信行、佐藤哲郎、山田正信
  • 学会等名: 第90回日本内分泌学会学術集会
• [学会発表] 本邦の原発性アルドステロン症における病態と原因解明 (2017)
  • 著者名/発表者名: 中島康代
  • 学会等名: 第１８回日本内分泌学会関東甲信越支部集会
  • 招待講演
• [学会発表] 各種コルチゾール産生腫瘍におけるGNAS遺伝子変異の検討 (2016)
  • 著者名/発表者名: 中島康代、岡村孝志、堀口和彦、松本俊一、登丸琢哉、石井角保、小澤厚志、渋澤信行、橋本貢士、佐藤哲郎、山田正信
  • 学会等名: 第８９回日本内分泌学会学術総会
  • 発表場所: 国立京都国際会館
  • 年月日: 2016-04-22