研究課題
基盤研究(C)
Hippo pathwayは、細胞の増殖や器官サイズを制御するシグナル伝達系で、この経路が転写共役因子YAP/TAZの活性を調節する。卵巣顆粒膜細胞におけるYAP/TAZの役割について解析したところ、YAP/TAZがステロイドホルモン代謝酵素であるCYP19A1, CYP11A1, HSD3B2 (Hsd3b1)の発現を負に制御していることが見出された。さらにその抑制には転写因子TEADが関与していることを明らかにした。以上の結果から、卵巣顆粒膜細胞ではHippo pathway下流のYAP/TAZ-TEAD複合体がステロイド産生を抑制的に制御していることが示された。
本研究により、新たなステロイドホルモン産生メカニズムが解明された。これにより未だ不明なステロイドホルモン産生疾患の解明につながる可能性が示された。また、将来的に本研究から新しいステロイドホルモン産生疾患に対する治療法が開発されることが期待される。
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Endocrinology
巻: 印刷中 号: 6 ページ: 2337-2347
10.1210/en.2018-00123
Biochemical Pharmacology
巻: 154 ページ: 136-147
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