研究課題
基盤研究(C)
脂肪から分泌される善玉タンパク、アディポネクチンは心血管・骨格筋にT-カドヘリンという細胞表面タンパクに特徴的なメカニズムで強く結合し、その細胞内に集積し、エクソソームと呼ばれる小胞の産生を促進することで、組織の保護、再生の促進に寄与していることを明らかにしました。エクソソームは細胞の老廃物などを排出する機能と細胞同士のコミュニケーションを図る機能があり、アディポネクチンのエクソソーム産生促進作用は、善玉タンパクとされる所以を初めて明確に説明するだけでなく、今後の様々な臓器傷害治療・予防に応用されます。
テレビなどでも時折紹介されます脂肪が出すアディポネクチンというタンパクが、どうして体に良いのかを初めてはっきりと説明できるようになりました。アディポネクチンはエクソソームという小さな粒子を細胞から出させることを見つけました。エクソソームは細胞のゴミを出すゴミ袋のようなもので、アディポネクチンはゴミ袋を増やすことで細胞をきれいに保ちます。またエクソソームは細胞同士のやり取りにも使われますが、このやり取りを活発にすることで病気から守ることも分りました。このような新しい理解は、将来の新しい治療薬に応用されます。
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すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (4件) (うち国際共著 3件、 査読あり 4件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (27件) (うち国際学会 5件、 招待講演 4件) 備考 (2件)
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