研究課題/領域番号 |
16K09812
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内分泌学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
神田 武志 慶應義塾大学, 腎臓内分泌代謝内科, 講師 (80317114)
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研究協力者 |
伊藤 裕
脇野 修
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | グレリン / 血管内皮細胞 / 肥満 / 内皮細胞 / 内分泌学 / 脂質吸収 |
研究成果の概要 |
血管内皮細胞は白色脂肪細胞への脂質の取り込みを増加させ白色脂肪重量を調節するが、全身のエネルギーバランスが内皮機能に影響を及ぼすメカニズムは不明である。空腹時に胃から分泌されるグレリンは、主に中枢神経系を介して摂食亢進、脂肪蓄積を増加させる。グレリン受容体(GHSR)欠損マウスでは高脂肪食摂取後の白色脂肪重量の低下をきたすが、高脂肪食摂取に対する内皮グレリン/ GHSRシグナルの役割は不明であった。本研究によりグレリンは内皮に存在する受容体を介して脂質を取り込み白色脂肪重量を増加させることを明らかとした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肥満症を基盤として耐糖能異常、高中性脂肪血症、低HDL血症、高血圧が集積し動脈硬化の高リスク群を形成することから、肥満症ならびに脂肪蓄積の病態解明は心血管イベントを阻止する上で極めて重要である。肥満症では耐糖能異常・脂質代謝異常を介して血管内皮障害が引き起こされ、血管拡張不全や接着分子発現亢進により動脈硬化の発症に寄与すると従来は考えられてきた。本研究により血管内皮細胞はグレリンを介して体内の負エネルギーバランス時に脂質を吸収することが明らかとなり、新たな内皮細胞の機能が明らかとなった。
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