研究課題/領域番号 |
16K09817
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内分泌学
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研究機関 | 東京都立小児総合医療センター(臨床研究部) |
研究代表者 |
長谷川 行洋 東京都立小児総合医療センター(臨床研究部), なし, その他 (70172898)
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研究分担者 |
加藤 朋子 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, システム発生・再生医学研究部, 研究員 (10638802)
高田 修治 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, システム発生・再生医学研究部, 部長 (20382856)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 性分化 / 臨床 / 発生・分化 |
研究成果の概要 |
現在まで報告のないヒト46,XYの性分化疾患、精巣成分を認めず、卵巣成分(卵胞)が存在する家系症例の原因遺伝子同定を目的とする研究である。この症例では、はじめに、既知の主要な性分化疾患の責任遺伝子変異が次世代シークエンサーを用いた包括的変異解析から否定された。家系では2名の罹患者、4名に非罹患者が存在し、46,XYでは発症、46,XXでは発症しない常染色体劣性遺伝が想定される。この想定をもとに、家系でのエクソーム解析を行い、In Silicoでの解析を更に行うと、可能性が特に高い遺伝子は3遺伝子存在した。いずれもマウス胎児性腺で発生していることを確認し、ノックアウトマウスを作成中である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
胎児期の精巣発達に重要な遺伝子として、SRY, SOX9が知られているが、胎児期卵巣の発達は、精巣分化が進まない状況下でのデフォルトパスウエーともいわれ、卵巣発生の初期にSRY, SOX9と同様に重要な意味を持つ遺伝子が存在するかどうかは、現時点で不明である。我々の研究はヒト46,XYの核型をもち、組織学的に精巣成分を認めず、卵巣成分(卵胞)が存在する現在まで報告のない家系症例に関するものである。この家系での遺伝子変異の同定は、胎児卵巣の初期発生の遺伝学的理解の一助になると期待される。
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