研究課題/領域番号 |
16K09820
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
血液内科学
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
一瀬 白帝 山形大学, 医学部, 名誉教授 (10241689)
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研究協力者 |
惣宇利 正善
尾崎 司
横山 智哉子
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 血栓止血 / 自己免疫疾患 / 致死性出血病 / 抗第XIII/13因子抗体 / 厚労省指定難病 |
研究成果の概要 |
多数の自己免疫性第XIII/13因子(F13)欠乏症(AiF13D)症例の血漿・血清を用いて、抗F13A抗体と抗F13B抗体を詳細に解析し、各症例の抗体のエピトープを大まかに決定した。次に、ある症例からヒト抗F13Aモノクローン抗体産生クローンを得て、結合様式、F13機能の阻害機序等を明らかにし、エピトープ部位を同定した。ラット抗F13Bモノクローン抗体を作製し、F13Bの構造・機能関連解析を行った。 AiF13D 20例で全エクソーム解析を実施し、レファレンスと異なる配列を同定した。抗原提示に関係するHLA-IであるHLA-A,B,FやHLA-IIであるHLA-DQA1も含まれていた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
世界で初めてヒト抗F13Aモノクローン抗体産生クローンを作製することに成功したので、それぞれの抗体がF13Aの何処に結合するのか、何故F13AとF13Bの異種4量体形成、F13活性化、活性型F13の触媒能を阻害するのかなどを明らかにした。これらは、抗F13A自己抗体検出法の陽性対照に利用することができるのみならず、将来F13機能を阻害する抗体医薬に応用できる可能性がある。 20名のAiF13D症例のDNAを全エクソーム解析して、日本人の標準塩基配列と異なる多数の部位を同定した。それらの一部は抗原提示機能に深く関与するので、自己抗体を産生し易く本疾患に罹患する傾向を生じているかも知れない。
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