研究課題/領域番号 |
16K09826
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
血液内科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
柏木 浩和 大阪大学, 大学院医学系研究科, 講師 (10432535)
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研究分担者 |
冨山 佳昭 大阪大学, 医学部附属病院, 准教授 (80252667)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | インテグリン / 血小板 / 血栓・止血学 |
研究成果の概要 |
我々は小児期より強い出血症状を認める患者症例の検討から、CalDAG-GEFIおよびkindlin-3の欠損症を見出した。更にαIIbβ3活性化カイネティックスアッセイを用いることにより、出血症状にはアゴニスト刺激後のαIIbβ3活性化速度が重要であることを明らかにした。 またαIIbβ3の恒常的活性化をきたすαIIb(R995W)ノックインマウスの検討から、KIマウスにおいてはヒトと同様に巨大血小板減少を呈すること、またその原因として巨核球におけるproplatelet形成が障害されること、またKIマウスにおいては主にαIIbβ3の発現低下に伴う強い血小板機能障害を呈することが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
血小板は動脈硬化性血管病変の形成に中心的役割を担う。今回の研究により血小板機能の中で最も重要であるαIIbβ3の活性化に必須の分子とそのメカニズムの一端を明らかにした。またαIIbβ3の恒常的活性化が血小板産生の障害および血小板機能に重大な影響を与えることをマウスモデルを用いて明らかにした。これらによりαIIbβ3活性化の生体内における新たな生理的意義を明らかにするとともに、αIIbβ3活性化を制御する抗血小板薬開発の可能性を示した。
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