研究課題/領域番号 |
16K09845
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
血液内科学
|
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
石川 裕一 名古屋大学, 医学系研究科, 助教 (80721092)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 造血器腫瘍 / 急性骨髄性白血病 / エンドサイトーシス / CALM / トランスフェリンレセプター / AML / 受容体型チロシンキナーゼ / 白血病治療 / 癌 / 血液内科学 |
研究成果の概要 |
エンドサイトーシスは細胞の恒常性維持において不可欠なメカニズムであり、本研究では、急性骨髄性白血病(AML)においてクラスリン依存性エンドサートーシス(CDE)を標的とする治療の可能性、特にトランスフェリンレセプター1(TFR1)との関わりについて検討を行った。白血病患者検体での検討では、白血病細胞は他の細胞と比べてTFR1の発現の亢進が認められ、同細胞でCDE関連分子の発現量とTFR1発現は相関した。また、それらの発現を標的とすることにより白血病細胞の増殖の減少が認められた。これらより、TFR1、CDEを標的とする白血病治療の有効性が考えられた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、造血器悪性疾患においてクラスリン依存性エンドサイトーシスおよびその関連分子CALM、トランスフェリンレセプター(TFR1)標的とする治療が有効である可能性が示された。その有効性はTFR1の発現量、CALM等の発現量とは必ずしも一致が認められず、TFR1、クラスリン依存性エンドサイトーシスに依らない細胞内への鉄の取り込み機構の存在も考えられた。一方で、これらエンドサイトーシスを標的とする治療法の有効性に関連する新たなバイオマーカーの存在が示唆され、その全容解明には更なる研究が必要と考えられた。
|