研究課題
基盤研究(C)
RUNX1-EVI1は、t(3;21)の結果形成されるキメラ型転写因子遺伝子であり、急性巨核芽球性白血病の発症、あるいは、慢性骨髄性白血病及び骨髄異形成症候群の白血病化の原因遺伝子である。骨髄移植実験により、RUNX1-EVI1型モデルマウスを得た。モデルマウスの一部は、8ヶ月以内に急性巨核芽球性白血病を発症してあり、ヒト白血病を模倣しているものと考えられた。白血病細胞は、二次移植、三次移植により、継代が可能であった。
RUNX1-EVI1型白血病は極めて予後が不良であり、化学療法のみでは治癒は困難である。今回作製されたモデルマウスを解析することにより、予後不良の白血病の発症機構が詳細に解明されることが期待される。また、これらの知見を基にして、今後新規の分子標的療法の開発が可能となる。RUNX1-EVI1はキメラ型転写因子であり、すでに臨床応用されているヒストン脱アセチル化酵素阻害剤の効果も検証する予定である。
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すべて 雑誌論文 (4件) (うち国際共著 1件、 査読あり 4件、 オープンアクセス 2件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (4件) (うち招待講演 2件)
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