研究課題
基盤研究(C)
申請者らは、54例の多発性骨髄腫(MM)症例の骨髄サンプルを用いた解析を行い、CD38+ CD 138+ CD 19- CD 45-で定義されるMM細胞(PhMCs)からをMMの起源となる細胞を分離した。PhMCsには、CD34+のわずかな分画が存在し、in vitro および in vivoでのMM発症、抗腫瘍薬抵抗性に寄与した。骨髄中のCD34+ PhMCsの割合は、初発例よりも再発難治例で有意に高かった。遺伝子発現解析の結果、CD34- PhMCsでは一般的なMM細胞の遺伝子発現様式を示し、CD34+ PhMCsではより未分化な胚中心以前の発現様式を示した。
骨髄腫における幹細胞は、2,30年来その存在が提唱されてきたが、未だその実体については議論が分かれている。骨髄腫の起源となる細胞の同定は、骨髄腫のより詳細な病態解明だけでなく、骨髄腫根絶に向けた新たな治療戦略を構築する上で有用な基盤となる。
すべて 2018 2017 2016
すべて 雑誌論文 (9件) (うち査読あり 9件、 オープンアクセス 9件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (14件) (うち国際学会 6件)
Cancers (Basel).
巻: 10 号: 9 ページ: 304-304
10.3390/cancers10090304
120007133039
International Journal of Hematology
巻: 107 号: 5 ページ: 541-550
10.1007/s12185-018-2416-4
Leukemia Research Reports
巻: 10 ページ: 7-10
10.1016/j.lrr.2018.07.001
Frontiers in Oncology
巻: 8 ページ: 204-204
10.3389/fonc.2018.00204
Cancer Lett.
巻: 414 ページ: 147-152
10.1016/j.canlet.2017.11.009
Blood Cancer J.
巻: 7 号: 4 ページ: 2017-2017
10.1038/bcj.2017.36
Int J Hematol.
巻: 106 号: 5 ページ: 691-703
10.1007/s12185-017-2302-5
臨床血液
巻: 57 号: 7 ページ: 839-847
10.11406/rinketsu.57.839
130005254870
Experimental Hematology
巻: 44 号: 4 ページ: 269-281
10.1016/j.exphem.2015.12.010