研究課題/領域番号 |
16K09880
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
血液内科学
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
佐竹 敦志 関西医科大学, 医学部, 講師 (50412028)
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研究協力者 |
堀田 雅章
吉村 英晃
上林 拓
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | GVHD / 制御性T細胞 / GM-CSF / 樹状細胞 / 造血幹細胞移植 / GVHD / Treg |
研究成果の概要 |
同種造血幹細胞移植後の移植片対宿主病(graft-versus-host disease; GVHD)は、移植の成否を左右する重要な合併症である。特に慢性GVHDは、第一選択薬であるステロイドに抵抗性を示す場合、有効な二次治療は未だ確立されておらず、新たな治療法の確立が期待されている。 制御性T細胞(regulatory T cell; Treg)は免疫寛容の維持に働き、GVHDに代表される同種免疫応答に対しても抑制的に働く細胞である。本研究ではGM-CSF投与によって増加したCD4+CD8-DCがTregの選択的誘導に関わり、Tregに依存して慢性GVHDを抑制できることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Tregの維持・増殖には、IL-2シグナルと樹状細胞(Dendritic cell; DC)のT細胞受容体(T cell receptor; TCR)刺激や副刺激因子からのシグナルが重要な役割を果たす。GM-CSFは同種造血幹細胞移植後のDCサブセットの比率に変化をもたらし、Treg増幅を導くことで慢性GVHDを抑制しうることが明らかになった。ステロイドに抵抗性を示す場合、有効な二次治療が未だ確立されていない慢性GVHDの治療において、GM-CSFを用いた生体内Treg増殖療法は、慢性GVHDの新たな治療選択肢として応用できる可能性を示すことができた。
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