研究課題/領域番号 |
16K09887
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
膠原病・アレルギー内科学
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
金子 和光 群馬大学, 医学部附属病院, 講師 (00334095)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 自己免疫疾患 / シェーグレン症候群 / 樹状細胞 / Shp-1 / 自己免疫性唾液腺炎 / マクロファージ / 実験腎炎 / 自己免疫 |
研究成果の概要 |
樹状細胞(Dendritic Cell:DC)における細胞質型チロシン脱リン酸化酵素Shp-1の機能解析を目標にDC特異的にShp-1が欠損するコンディショナルノックアウトマウス(Shp-1 CKO)を作製して解析を行った。その結果、Shp-1 CKOは高齢になるとピロカルピンの刺激にて誘発される唾液の分泌が有意に低下することが判明した。組織学的な解析では、Shp-1 CKOにおいて唾液腺の萎縮と唾液腺内のリンパ濾胞の強い形成が認められた。またフローサイメーターを用いてShp-1 CKOの唾液腺内への浸潤する細胞を解析したところ、T、B細胞の増加が確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Shp-1 CKOは加齢に伴いIgGやC3の沈着を伴う自己免疫性の腎炎を発症し、Th1タイプの免疫応答が強いことは、すでに報告している。そして、本研究課題を通じて、老齢となったShp-1 CKOが、外分泌腺を標的とする自己免疫性の臓器障害を呈することも明らかとなった。ヒトのシェーグレン症候群(SjS)は、唾液や涙液の分泌低下など外分泌腺障害を呈する自己免疫性疾患であり、腺外症状としての自己免疫性腎炎も主要な症候である。従って、Shp-1 CKOはSjSの有用な動物モデルの1つとなる可能性が考えられた。
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