研究課題/領域番号 |
16K09888
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
膠原病・アレルギー内科学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
古田 俊介 千葉大学, 医学部附属病院, 特任講師 (10422221)
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研究分担者 |
中島 裕史 千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (00322024)
須藤 明 千葉大学, 大学院医学研究院, 准教授 (50447306)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 関節リウマチ / CD4陽性T細胞 / zinc finger protein / 生物学的製剤 / 内科 / 免疫学 / 膠原病 |
研究成果の概要 |
各生物製剤有効例のCD4陽性T細胞で治療に伴い共通して発現変動する遺伝子を網羅的に解析、関節リウマチの活動性指標、治療標的を探索した。有効例で治療に伴い発現変動した遺伝子群からZFP36L2が同定された。ZFP36L2は有効例で治療後発現が上昇した。マウスではnaive CD4陽性T細胞でZFP36L2は恒常的に発現、T細胞受容体刺激で発現は減弱した。Th1細胞、Th2細胞、Th9細胞、Th17細胞でもZFP36L2は等しく発現、T細胞受容体刺激で発現は減弱した。ZFP36L2は定常状態ではT細胞の活性化を抑制していると推測された。今後ZFP36L2を標的に新規治療を開発予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の特色は異なる生物学製剤で治療されたRA患者のCD4陽性T細胞における治療前後の遺伝子発現変化を、網羅的に解析し、RAの病態に関与する分子の同定を行うことである。解析はこの領域で多くの実績を有するかずさDNA研究所(千葉県)と共同で行われ、詳細な臨床情報とDNAアレイ情報からなるデータベースを構築した。有効例で共通して変動する遺伝子の中からRAの活動性を反映した活動性指標が確立し、客観的な病勢判定に基づくRA治療の最適化が可能と考える。また、新規治療標的であるZfp36L2が見出され、高い有効性が期待される薬物療法の基盤構築が可能と考える。本研究の臨床的意義は極めて大きいと考える。
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