研究課題/領域番号 |
16K09899
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
膠原病・アレルギー内科学
|
研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
中村 英樹 長崎大学, 病院(医学系), 講師 (10437832)
|
研究分担者 |
清水 俊匡 長崎大学, 病院(医学系), 助教 (40770467)
高谷 亜由子 長崎大学, 病院(医学系), 医員 (90821380)
川上 純 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 教授 (90325639)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | シェーグレン症候群 / HTLV-1 / 濾胞性樹状細胞 / HTLV-I / 膠原病学 |
研究成果の概要 |
抗HTLV-1抗体陽性シェーグレン症候群(SS)唾液腺におけるtax/HBZとNF-kappa B/Foxp3蛋白発現を免疫組織学的に比較検討した。SS組織では浸潤単核球と導管両方にHBZとtax発現を認めたが、HAMSSの浸潤単核球にはtax優位の発現がみられた。キャリアSSでは浸潤単核球・導管共にHBZと少量のtaxが発現していたが、抗HTLV-I抗体陰性SSではHBZ/tax共に発現はごく軽度であった。Foxp3はATL MNCsで17.2%と有意な発現を認めHAMSSでの発現も10.4%と陰性群より高値であった。HAMSSでのtaxの優位発現とFoxp3の発現の偏りが特徴的であった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
シェーグレン症候群(SS)におけるHTLV-1の関与について、ISHおよび免疫組織検討を行い、ATLとHAMSSでは、浸潤単核球におけるHBZとtaxの発現比率に差がみられた。また、浸潤単核球におけるNF-kB発現はHTLV-I感染に関わらず同等であったが、Foxp3はATLおよびHAMSSに優位であり、HBZ-Foxp3がHTLV-I感染病態により特異的に関与している可能性が示唆された。これまでの研究ではHTLV-1陽性SS唾液腺の遺伝子発現はtaxのみでの検討であったが、HBZとその誘導蛋白Foxp3の発現が明らかとなった。進歩の乏しかったSSとHTLV-1の直接的関連が明確となった。
|