研究課題/領域番号 |
16K09906
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
膠原病・アレルギー内科学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
金子 祐子 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (60317112)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 脊椎関節炎 / HLA / 早期診断 / 炎症性腰背部痛 / 病態 |
研究成果の概要 |
炎症性腸疾患および尋常性乾癬患者275名を対象にした質問票で、炎症性腰背部痛は33.7%で疑われ、5名が体軸型脊椎関節炎と診断されたことから、隠れ体軸型脊椎関節炎の有病率は1.8%、疑い例は18.0%程度存在する可能性が示された。体軸型脊椎関節炎患者は、背部痛による夜間覚醒頻度が有意に高く(80%対14%)、スクリーニングとして有用と考えられた.HLA –A,B,DRの網羅的な検索では、HLA-B27陽性率は2.8%で、世界的脊椎関節炎患者陽性率50-70%より極めて低かったが、HLA-B46が27.8%と有意に高く、新たな日本人脊椎関節炎患者のマーカーとなる可能性が示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脊椎関節炎は、全身性の腱付着部炎と二次性関節滑膜炎を特徴とする自己炎症性疾患で、 全身性多臓器障害をきたす。疾患感受性遺伝子としてHLA B27が全世界的に知られているが,日本人では保有率が低く診断が困難であった.近年,炎症性サイトカインを標的とする生物学的製剤で有効かつ安全に治療可能となったことから、早期診断早期治療の重要性が増している.本研究で、隠れ脊椎関節炎患者が2%弱、疑いは20%弱存在することを示し、鑑別診断として上位に位置づけた意義は大きい。また、早期診断に対し、世界的に有用とされるHLA-B27は日本人では検出されにくいが、HLA-B46がマーカーとなりうることを示し有意義である。
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