研究課題/領域番号 |
16K09918
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
膠原病・アレルギー内科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
岡村 僚久 東京大学, 医学部附属病院, 特任助教 (10528996)
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研究協力者 |
住友 秀次
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 制御性T細胞 / 自己抗体 / 全身性エリテマトーデス / TGF-β / IL-10 / LAG3 / B細胞 / TGF-beta / 自己免疫疾患 / サイトカイン / 液性免疫 |
研究成果の概要 |
当研究室で同定したCD4陽性CD25陰性LAG3陽性制御性T細胞(LAG3 Treg)は、TGF-β3およびIL-10を大量に産生し、かつ抗体産生の強力な抑制能を有するが、両サイトカインの協調的作用およびそのメカニズムは不明なままであった。本課題において申請者は、TGF-βとIL-10が協調してB細胞におけるmTORC1制御を介し液性免疫制御能を発揮することを明らかにした。本研究により自己免疫疾患におけるTGF-β/IL-10を用いたサイトカインコンビネーションセラピーの展開の有用性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
免疫抑制機構の中心的サイトカインはTGF-β とIL-10 が広く知られているが、共に免疫に対して促進性にも抑制性にも働くという側面があり、臨床応用への大きなハードルとなっている。当研究室で同定した LAG3 Tregは両サイトカインを大量に産生し、かつ抗体産生の強力な抑制能を有する。本研究では、両サイトカインが単独ではなく協調することで抑制能を発揮する「抑制性サイトカイン協調(inhibitory Cytokine Synergy: ICS)作用」の詳細なメカニズムを初めて明らかにした。本知見は、自己抗体産生機序を介した自己免疫疾患の新規治療法に繋がる可能性を内包している。
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