研究課題/領域番号 |
16K09923
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
膠原病・アレルギー内科学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
三苫 弘喜 九州大学, 大学病院, 助教 (60467909)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 自己免疫疾患 / マクロファージ / インフラマソーム / 関節リウマチ / ヒドロキシクロロキン / 単球 / IL-1β / CD16陽性単球 / IL-18 / 慢性炎症性疾患 / 免疫学 |
研究成果の概要 |
ヒトCD16陽性単球は活性型IL-1βの分泌能が高かった。高疾患活動性の関節リウマチ(RA)ではLPS刺激後の末梢血単球からの活性型IL-1βの分泌が健常人と比較して高く、RAではCD16陽性単球が増加していることがその要因と考えられた。IL-1β分泌抑制因子を検討した。コルヒチンは高濃度でLPS刺激単球からのIL-1β分泌を抑制した。ヒドロキシクロロキンもLPS刺激単球からのIL-1β分泌を抑制した。単球の細胞質成分の細胞外への放出はなく、細胞死もみられなかった。従って単球からの活性型IL-1β分泌はマクロファージのpyroptosisとは異なる経路を介していると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヒトの自己免疫疾患におけるインフラマソームの病態形成への役割は明らかとなっていない。今回我々は関節リウマチの単球において、インフラマソーム経路が活性化していることを明らかにした。また現在全身性エリテマトーデスの治療薬として使用されているヒドロキシクロロキン(HCQ)はインフラマソームの活性化を抑制することを見出した。インフラマソームの関与が想定される病態、疾患においてHCQが有用である可能性が示唆された。
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