研究課題/領域番号 |
16K09929
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
感染症内科学
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研究機関 | 北陸大学 |
研究代表者 |
大黒 徹 北陸大学, 薬学部, 教授 (80291409)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 抗ウイルス剤 / RNAウイルス / ファビピラビル / 抗ウイルス薬 / ウイルス |
研究成果の概要 |
ファビピラビルは、抗インフルエンザウイルス薬として承認されたが、RNAウイルスに広く効果を示す。そこでファビピラビルとその誘導体で、他のRNAウイルスにどの誘導体が最も効果が高いかを検討した。 実験にはポリオウイルスを使用し、薬剤はファビピラビルの6位のフッ素を水素、塩素、臭素に置換した誘導体を用いた。 インフルエンザウイルスでは、ファビピラビルより6位を水素置換した誘導体の方が効果が高いという報告があるが、ポリオウイルスでは、ファビピラビルが最も高い抗ウイルス効果を示し、塩素置換、臭素置換体は効果が低かった。ファビピラビルやその誘導体の抗ウイルス効果はウイルスの種類によって異なると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
エボラ出血熱、重症急性呼吸器症候群(SARS)、中東呼吸器症候群(MERS)、黄熱、 デング熱、ジカ熱等はいずれもRNAウイルスによる感染症で、それらのウイルスがいつ日本に持ち込まれてパンデミックを引き起こすかはわからない。ファビピラビルは抗インフルエンザウイルス薬として承認されたが、他のRNAウイルス感染症にも効果が期待されている。RNAウイルスの種類によって、ファビピラビル誘導体の中のどれが一番有効かを調べておく必要がある。今回、種々のファビピラビル誘導体でインフルエンザウイルスとポリオウイルスで比較したが、異なる結果を得た。現在、コロナウイルスやジカウイルスでも同様の検討を行っている。
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