研究課題/領域番号 |
16K09931
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
感染症内科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
八木 哲也 名古屋大学, 医学系研究科, 教授 (70333573)
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研究協力者 |
井口 光孝
冨田 ゆうか
加藤 大三
森岡 悠
手塚 宜行
稲垣 孝行
平林 亜希
鈴木 仁人
柴山 恵吾
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | カルバペネマーゼ産生腸内細菌科細菌 / Enterobacter cloace / IMP-1 / インテグロン / IncHI2A / カルバペネム耐性腸内細菌科細菌 / E. cloacae complex / MLST / カルバペネマーゼ / K. pneumoniae / カルバペネム耐性 / Enterobacter cloacae / IMP-60 / 感染症 / 薬剤耐性菌 |
研究成果の概要 |
2012-16年に名大病院で検出されたカルバペネム耐性E. cloacae complex(ECC)39株中20株がカルバペネマーゼ産生菌(CPE)であった。分子疫学的解析では、CPEのST53(6株), ST113(7株), ST513(2株)が遺伝的に近縁であった。CPE 7株のプラスミド解析では、全てIMP-1遺伝子を含むクラスI型インテグロンの入ったIncHI2A 型の構造の類似したプラスミドであった。 2014-16年に愛知県の24施設から収集したCPE疑いのECC82菌株の解析では、4施設から18株のCPEを認めた。全てIMP-1産生株で、同じ施設内では同じST型の株が認められた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我が国でカルバペネム耐性腸内細菌科細菌の中で、最も検出の多いE. cloacae complexでのCPEの疫学を明らかにした。CPEの方が非産生菌より施設内で水平伝播しやすいことが初めて示唆された。分子疫学的解析では、これまでに報告のあるSTとは異なるSTの株も見出され、STが異なっていても、構造が類似したIMP-1遺伝子のあるクラスIインテグロンを持つIncHI2Aプラスミドを持っていることが明らかになった。 愛知県下の多施設連携サーベイランスでもCPEは検出されていたが、施設を超えたクローンの伝播は見られなかった。菌の分子疫学的解析を含めた地域連携サーベイランスの重要性が示された。
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