研究課題/領域番号 |
16K09935
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
感染症内科学
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
末盛 浩一郎 愛媛大学, 医学部附属病院, 講師 (80571083)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | SFTS / ファビピラビル / 異型リンパ球 / 重症熱性血小板減少症候群 / リンパ球 / T細胞クローン / サイトカイン |
研究成果の概要 |
重症熱性血小板減少症候群 (SFTS) は2011年に中国で最初に報告された新規ダニ媒介性感染症である。2013年より日本でもSFTS患者が毎年報告されているが、SFTSの病態や治療法は不明な点が多い。近年、マウスモデルにおいて、SFTSに対する抗ウイルス薬(ファビピラビル)の有用性が示された。我々はファビピラビルのSFTS患者に対する有効性と安全性を検討する多施設臨床試験を2016年より実施し、ファビピラビルの有効性および安全性が示唆された。また当院ではSFTS患者の末梢血検体を用い、B細胞系の異型リンパ球が出現することを見出し、特異的免疫反応が生じることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
致死率が高く、治療法が確立されていない重症熱性血小板減少症候群 (SFTS) に対するファビピラビルの有効性および安全性を世界で初めて臨床研究を行い検証した。近年、本邦におけるSFTSの真の死亡率は25~30%と指摘されているが、ファビピラビル投与群での死亡率は17.4%であり、ファビピラビルの有用性が示唆された。また本病態には支持療法の重要性も示唆され、当院における末梢血における異型リンパ球の表現型解析は、SFTSに対する特異的免疫応答を理解する上で重要な結果であり、病態把握や今後の支持療法の確立に役立つ可能性がある。
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