研究課題/領域番号 |
16K09957
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
感染症内科学
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研究機関 | 公益財団法人東京都医学総合研究所 |
研究代表者 |
宮崎 恭行 公益財団法人東京都医学総合研究所, ゲノム医科学研究分野, 主席研究員 (70607233)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ウイルス / 細胞性免疫 |
研究成果の概要 |
ワクチンにより誘導される免疫のうち、細胞性免疫は細胞傷害性T細胞(CTL)と呼ばれるCD8陽性T細胞(CD8+細胞)による感染細胞の殺傷であることが知られている。一方、ウイルスを排除する非細胞傷害性CD8+細胞の存在を示唆する報告が様々なウイルス感染症において報告されているものの、この非細胞傷害性CD8+細胞のウイルス抗原排除の作用機序についてはほとんど分かっていなデングウイルス由来の遺伝子を有する組み換えワクシニアウイルス(rVV)の作製を行った。rVVのマウスへの接種実験を行い、本研究の目的であるCD8+細胞のうちインターフェロンγを産生する細胞の誘導が行われることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在、社会的な脅威となるようなウイルス(デングウイルスやインフルエンザウイルス、HIV-1など)に対して有効なワクチンが存在しない。これらのウイルスに対して、弱毒化した生ワクチンや不活化ワクチン、DNAワクチンなど様々なシステムで効果的な免疫を付与する試みがなされている。例えばデングウイルスで知られているようにCTLは時に炎症性サイトカインの分泌により、却って病態を重篤化させることがある。非細胞傷害性CD8+細胞はそのような副作用を回避しつつ、組織を傷つけずウイルスを排除できる可能性を持っている。このように、ワクチンにより付与される免疫について深く理解をすることは非常に有用であると考える。
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