研究課題/領域番号 |
16K09961
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
|
研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
守田 雅志 富山大学, 大学院医学薬学研究部(薬学), 准教授 (20191033)
|
研究分担者 |
長井 良憲 富山県立大学, 工学部, 教授 (30431761)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 副腎白質ジストロフィー / 神経変性疾患 / ペルオキシソーム / 骨髄移植 / ABCタンパク質 / ミクログリア / NLRP3 / 極長鎖脂肪酸 / ABCD1 / 先天代謝異常 |
研究成果の概要 |
副腎白質ジストロフィーは極長鎖脂肪酸の異常蓄積及び炎症性脱髄反応を特徴とする神経変性疾患で、発病初期の骨髄移植が神経変性を抑制することが明らかになっている。本研究では骨髄移植キメラマウスを作製し、大脳の生化学的解析及び遺伝子発現解析を行った。その結果、骨髄細胞はマクロファージ様細胞としてレシピエントマウス脳に生着しており、極長鎖脂肪酸含量の低下は認められなかったが、コレステロール代謝関連遺伝子の発現に変動が認められた。これらのことから、骨髄移植ではドナー由来マクロファージ様細胞がグリア細胞のコレステロール代謝異常を改善している可能性が推察された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
副腎白質ジストロフィーは発病メカニズムが明らかになっていない遺伝性の神経変性疾患で、日本でも毎年新生児約20人程度の割合で患者がいると推定され、治療薬開発は僅々の重要課題である。本研究では、本疾患がペルオキシソーム機能欠損による極長鎖脂肪酸代謝異常とともに、コレステロール代謝異常が発病に関わっている可能性を明らかにした。将来的にはコレステロール代謝異常を標的とした炎症性脱随を予防するという新しい視点から本疾患の発病抑制薬の開発が期待される。
|