研究課題/領域番号 |
16K09966
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 兵庫医科大学 |
研究代表者 |
銭谷 昌弘 兵庫医科大学, 医学部, 病院助手 (40643531)
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研究分担者 |
奥山 宏臣 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (30252670)
高間 勇一 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (50467560)
山中 宏晃 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (70467570)
大植 孝治 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (50314315)
田中 夏美 兵庫医科大学, 医学部, 助教 (20456958)
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研究協力者 |
細田 洋司
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 小児 / 小児外科 / 肝移植 / グレリン / 虚血再灌流傷害 / 腹部手術 / 手術侵襲 / 開腹 |
研究成果の概要 |
本研究では、小児の腹部手術周術期の血中グレリン濃度の推移を検討した。その結果、小児生体部分肝移植手術において、術後血中グレリン濃度を大きく低下することが明らかとなった。また術後1日目の血中グレリン濃度は肝逸脱酵素や阻血時間と負の相関関係を認めた。基礎研究において、内因性のグレリンが肝臓の虚血再灌流モデルにおいて肝保護効果を認めるとの報告があることから、本検討においても移植肝の虚血再灌流傷害からの回復に内因性のグレリンが消費されて、術後に血中グレリン濃度が大きく低下した可能性が示唆された。以上より、周術期にグレリンを補充することで虚血再灌流傷害の軽減を期待できる結果が得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでグレリンに関する臨床研究の報告は成人疾患のものが多く、小児外科疾患を対象としたものは調べた限り今回が初めてであり、エビデンスの提供に貢献できたと考えられる。虚血再灌流傷害は肝移植の合併症の中でも、移植肝不全や拒絶反応のリスク因子となるため、グレリンがこれら合併症に対する予防効果を有することが期待される。また本研究からは将来的なグレリン投与臨床研究への発展が期待でき、周術期にグレリンを投与することで術後合併症の軽減や早期退院につながれば、患児や家族のQOL向上に貢献できる。
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