研究課題/領域番号 |
16K09967
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
毛利 育子 大阪大学, 連合小児発達学研究科, 准教授 (70399351)
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研究分担者 |
谷池 雅子 大阪大学, 連合小児発達学研究科, 教授 (30263289)
早田 敦子 大阪大学, 連合小児発達学研究科, 助教 (70390812)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 自閉症 / PGD2 / 造血器型プロスタグランジンD合成酵素 / ミクログリア / マウス / 神経突起 / スパイン / 神経炎症 / プロスタグランジンD2 / プロスタグランジンD合成酵素 / 幼若脳 / 樹状突起 / グリア / 周産期 / プロスタグランジン / シナプス / シナプス形成 / 発現制御 / プロストグランジンD2 |
研究成果の概要 |
我々は自閉症死後脳ミクログリア造血器型プロスタグランジンD合成酵素を発現していることを見出した。ミクログリアが産生するPGD2が自閉症の病態発生につながるとの仮説を本研究で検証した。まず、マウス初代培養皮質神経細胞を用い、PGD2受容体アゴニスト投与によりtotal neuriteの伸長、未成熟スパインの増加など、神経形態の変化を確認した。DP1Rアゴニストを投与下マウスでは、自発運動における無動時間が有意に増加すること、不安様行動が増加することが示された。これらの結果よりPGD2は神経細胞形態の変化を引き起こし、自閉症様行動を引き起こすことが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
自閉症は様々な原因で発症することが知られている。近年の報告では60人に1人が自閉症であるとされ、非常に頻度が高い疾患である。近年、周産期の虚血・低酸素などのトラブルが自閉症のリスクファクターであることが報告されている。我々は本研究で周産期イベントで産生されるPGD2が神経形態に影響し、自閉症発症につながることが示された。このことより、PGD2合成酵素阻害剤等、PGD2産生抑制による自閉症発症予防法への展望がひらけ、社会的に大きな意味がある。
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