研究課題/領域番号 |
16K09972
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
布井 博幸 宮崎大学, 医学部, 元教授 研究生 (50218260)
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研究分担者 |
前田 浩 崇城大学, DDS研究所, 特任教授 (90004613)
松倉 誠 崇城大学, 薬学部, 教授 (70238997)
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研究協力者 |
前田 浩 崇城大学, DDS研究所, 特任教授 (90004613)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2017年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2016年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
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キーワード | PEG-DAO酵素補充療法 / CGDマウス / カンジダ死菌誘発性肺炎 / D型アミノ酸 / カンジダ死菌による肺炎実験 / PEG-DAO / D-amino acid / カンジダ死菌による肺肉芽腫症 / カンジダ死菌による肉芽腫モデル / 酵素補充療法 |
研究成果の概要 |
我々はPEG化したD-アミノ酸オキシダーゼ(PEG-pDAO)が活性酸素産性能の欠損する慢性肉芽腫症患者好中球の殺菌能をin vitroで回復させることを報告してきた。今回の研究ではPEG化した新規の真菌由来DAO(PEG-fDAO)とD-prolineまたはD-phenylalanineの投与により、カンジダ死菌誘発性CGDマウス肺炎モデルを改善させることを、体重、肺重量の変化、Rhodamin-BSAの肺集積と肺病理解析で証明した。これらの結果より、PEG-fDAOが炎症局所へ移行しやすく、CGDマウス肺炎モデルの治療に有益であると同時にCGD患者への臨床応用の可能性を示す事となった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
慢性肉芽腫症(CGD)は活性酸素産性能の欠損により、殺菌能が低下するために、激しい感染症を繰り返す疾患である。これまで、骨髄移植や遺伝子治療が成功を収めつつあるが、患者状態の悪い場合は前処置の問題など非常なリスクを伴うことが問題であった。我々は、炎症局所で過酸化水素を産生できるPEG化したD-アミノ酸オキシダーゼ(PEG-pDAO)を用いた酵素補充療法をCGD患者好中球を用いたin vitroでの有用性を証明してきた。今回カンジダ死菌で誘発されたCGDマウス肺炎モデルを用いて新たに開発したPEG-fDAOのin vivoでの有用性を確認し、CGDの新たな酵素補充療法による治療法を提示した。
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