研究課題/領域番号 |
16K09986
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
稲葉 雄二 信州大学, 医学部, 特任教授 (30334890)
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研究分担者 |
本林 光雄 信州大学, 医学部附属病院, 特任研究員 (90747940)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | サイトメガロウイルス / 先天性サイトメガロウイルス感染症 / 大脳白質 / 海馬形成異常 / 遺伝子多型 / 神経発達症 / 海馬回転異常 / ガンシクロビル / 大脳白質病変 / 大脳皮質形成異常 / 自閉スペクトラム症 / 聴覚障害 / 抗ウイルス薬 / 脳神経疾患 / ウィルス |
研究成果の概要 |
近年増加している先天性サイトメガロウイルス感染症において、中枢神経合併症は多岐にわたるが、その病態については不明な点が多い。本研究では、神経発達症と大脳白質病変、海馬形成異常が本症で高率に合併していることを証明した。大脳白質病変の大きさは知能指数と相関していたが、海馬病変や神経発達症との関連については明らかではなかった。免疫関連遺伝子の多型性解析の結果、Toll様受容体やサイトカイン遺伝子の多型性と中枢神経病変との関連が示唆された。胎内でのウイルス暴露により多様な中枢神経合併症を呈し、その発現には免疫系の遺伝子多型が関与していることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
様々な症状を呈する先天性サイトメガロウイルス感染症では、中枢神経合併症がその後の患者および家族の生活の質に大きく影響を与える。本研究で明らかにした神経発達症や大脳白質病変、海馬形成異常の頻度の多さ、ならびに免疫関連遺伝子多型との関連により、患者の重症度リスク評価が可能となり、抗ウイルス治療などの治療戦略を検討する一つの指標になると考えられる。
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