研究課題/領域番号 |
16K09997
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
三橋 隆行 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (80338110)
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研究分担者 |
高橋 孝雄 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (80171495)
久保 健一郎 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (20348791)
芝田 晋介 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (70407089)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 神経発生 / 神経幹細胞 / 細胞周期 / 精神疾患 / 小児神経学 / 大脳皮質 |
研究成果の概要 |
本研究では、母体低栄養と生後大脳皮質機能異常について投射神経細胞数と神経幹細胞の分裂動態解析を糸口に明らかにし、生後精神疾患発症との関連性について研究を展開することを目標とした。胎生1日目より母体栄養摂取量を制限すると胎生11日時点で胎児が確認できなかったことから、大脳皮質内の投射神経細胞が産生される胎生11日より母体の栄養摂取量を制限し実験を継続した。低栄養曝露群においては、胎生14日目の神経幹細胞の細胞周期長の変動を認めるも分化誘導の確率には変動を認めなかった。低栄養状態に曝露された生後8週以降の雄マウスの行動特性を解析し、一部の行動解析に異常の傾向は認めたが有意差を認めなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的特色は、神経幹細胞の細胞周期調節機構と大脳皮質形成過程を胎児生体内において解析する点である。これら解析方法は煩雑で時間がかかる点が欠点であるが、培養細胞などと比較しより正常に近い状態で解析が行える点で重要な知見が得られる可能性が高い。また胎内低栄養が投射神経細胞数の産生に与える影響を解析することは、生後精神疾患の病態解明に極めて重要な意義を持つと考える。さらに、胎内低栄養と精神疾患との関連性に基づき、妊娠の際に適切な栄養摂取の重要性を啓発することは喫緊の社会医学的課題と考えられ、本研究テーマの継続により極めて重要な医学的知見を社会に還元可能と考える。
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