研究課題/領域番号 |
16K10005
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 国立研究開発法人国立成育医療研究センター |
研究代表者 |
内木 康博 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 内科系専門診療部, 医師 (20470007)
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研究分担者 |
勝又 規行 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 分子内分泌研究部, 室長 (10260340)
深見 真紀 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 分子内分泌研究部, 部長 (40265872)
高田 修治 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, システム発生・再生医学研究部, 部長 (20382856)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 先天性副腎皮質過形成症 / 遺伝子治療 / アデノウィルス随伴ウィルスベクター / 21水酸化酵素欠損症 / 11β水酸化酵素欠損症 / 先天性副腎皮質過形成 / ips細胞 |
研究成果の概要 |
血清型2型アデノウィルス随伴ウィルス(AAV)ベクターを用いて21水酸化酵素欠損症患者由来の線維芽細胞にCYP21A2遺伝子を導入することで、非ステロイド産生細胞において21水酸化酵素の活性が獲得され、培養液中の17ハイドロキシプロゲステロンが11デオキシコルチゾールへ代謝されることを確認した。さらに11β水酸化酵素欠損症のモデルマウスをゲノム編集技術を用いて作成し、その副腎皮質に直接血清型9型AAVベクターを用いてCyp11b1遺伝子を導入したところ、11β水酸化酵素活性が獲得され血清中に蓄積されたデオキシコルチコステロンからコルチコステロンに代謝されることを確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
先天性副腎皮質過形成症は1万出生に1人生まれる比較的頻度の高い先天性疾患で新生児マススクリーニングの対象疾患である。新生児期に診断され生涯にわたるステロイド内服が必要で、重症の塩類喪失型の場合は怠薬などにより副腎不全を来し死に至る。重症型の塩類喪失型と軽症の単純男性型にはわずかな酵素活性の違いしかないため、遺伝子導入によって酵素活性がわずかにでも獲得できれば疾患の軽症化を期待できる。今回研究対象としたAAVベクターはすでに他の単一遺伝子疾患の遺伝子治療やがんへの遺伝子治療の臨床治験が開始されており安全性は確認されていることよりAAVベクターを用いての遺伝子治療は十分に有効性が期待される。
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