研究課題/領域番号 |
16K10010
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
東 寛 旭川医科大学, 医学部, 教授 (00167909)
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研究分担者 |
更科 岳大 旭川医科大学, 大学病院, 助教 (40431407)
高橋 弘典 旭川医科大学, 医学部, 助教 (50431408)
岡嶋 一樹 旭川医科大学, 大学病院, 医員 (70213931)
酒井 宏水 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (70318830)
吉田 陽一郎 旭川医科大学, 大学病院, 医員 (80750306)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | リポソーム / MDSC / B7-H3 / macrophage / iNOS / 抑制性マクロファージ / マクロファージ / NFkB / microvesicle / extosome / exosome / B7H3 / 刺激伝達系 |
研究成果の概要 |
我々は今まで、ある種のリポソームをラットに投与すると、脾内T細胞の増殖を抑制するマクロファージが誘導されること、それが、myeloid derived suppressor cell に類似している事を見出し報告した。本研究では、これらの細胞に表面にはB7-H3(CD276)分子が発現している事及び、これらの細胞がT細胞の増殖を抑制していることを示す結果を得た。 さらに、リポソームを投与してラットの脾臓ではiNOSが誘導されていること及び、NFkB signaling pathwayが活性化されている事も明らかにした。 しかし、抗B7-H3抗体によりT細胞の増殖抑制効果を解除する事ができなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
リポソームの免疫機能へ及ぼす影響に関しては、今までよく知られていなかった。リポソームの投与により免疫抑制機能を持つ細胞が誘導されるという実験結果は新しい知見である。リポソームはdrug delivery systemとして実臨床で使われていることを考えると、本知見は重要である。 一部の抗がん剤はリポソームをその担体としている。リポソームの持つ免疫抑制細胞を誘導する性質が内在しているとすれば、抗がん剤の薬理作用と相反するものになる可能がある。この事は、今後のリポソームを用いた創薬を考える上で重要な情報になると思われる。
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