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小児呼吸器感染症および中枢神経感染症におけるエンテロウイルスD68の疫学

研究課題

研究課題/領域番号 16K10012
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 小児科学
研究機関東北大学

研究代表者

鈴木 陽  東北大学, 大学病院, 助教 (20443989)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2017-03-31
研究課題ステータス 中途終了 (2016年度)
配分額 *注記
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
キーワードエンテロウイルス / 小児感染症 / ウィルス / 感染症 / 微生物
研究実績の概要

仙台医療センター 臨床研究部 ウイルスセンターにて行われた小児ウイルスサーベイランスに於いて平成28年度はエンテロウイルスD-68(EV-D68)を検出することができなかったため、同サーベイランスで捉えた平成27年秋のEV-D68流行時(第36から42疫学週)における患者疫学像の解析を行った。
同期間中EV-D68に感染し呼吸器症状を呈した患児を確認したが、中枢神経症状を呈した者はいなかった。EV-D68陽性者(n=16)とエンテロ/ライノウイルス陽性者(n=13)及び臨床像が類似するRSウイルス陽性者(n=23)との比較では、EV-D68陽性者が他より年齢分布が高かった。また、EV-D68陽性者の年齢分布は、保存血清中のウイルス中和抗体値の比較でも確認する事ができた。一方、EV-D68陽性者では喘鳴を呈した者および喘息発作と診断された者が多かった。そこで、何らかのアレルギー感作を疑い血清中総IgE値の比較を行ったが、患者群間で有意な違いは無かった。
平成27年度秋の流行は近年稀に見る大規模であったことより、非常に多くの患者疫学像の知見を集積することができた。ウイルス学的に近いライノウイルスおよび臨床像が類似しているRSウイルスの流行も同時に捉えた事より、患者間の比較が可能となった。しかし、臨床像および患者背景にそれらウイルスと相違がなかった事より、同ウイルスが小児期の喘鳴にも深く関与していることが想定された。本ウイルスの喘鳴発生機序および喘息移行に関しては、多施設共同研究を行う方向で現在調整中である。流行したウイルスの分離に成功しており、今後のウイルス学的解析を行う。また、血清疫学の手法も確立させたので、今後検討対象年齢を拡大していく。

報告書

(1件)
  • 2016 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2017 2016

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 当科で経験したEV-D68感染症17例の臨床的検討~ RSV感染症32例との比較~2017

    • 著者名/発表者名
      目時嵩也、岡本道子、鈴木陽、三浦舞子、渡邊庸平、野口恵里、大沼良一、貴田岡節子、押谷仁、久間木 悟
    • 学会等名
      第120回日本小児科学会学術集会
    • 発表場所
      東京、グランドプリンスホテル高輪
    • 年月日
      2017-04-14
    • 関連する報告書
      2016 実績報告書
  • [学会発表] 当科で経験したエンテロウイルスD68(EV-D68)感染症 18例の臨床的検討~RSウイルス感染症 34例との比較~2016

    • 著者名/発表者名
      目時嵩也、三浦舞子、宮林広樹、六郷由佳、佐藤大記、渡邊庸平、野口里恵、大沼良一、渡邉浩司、貴田岡節子、久間木悟、岡本道子、押谷仁、大宮卓、佐藤光、西村秀一、鈴木陽
    • 学会等名
      第221回日本小児科学会宮城地方会
    • 発表場所
      宮城県、仙台市、東北大学星陵オーディトリアム
    • 関連する報告書
      2016 実績報告書

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公開日: 2016-04-21   更新日: 2018-01-16  

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