研究課題/領域番号 |
16K10019
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
赤羽 弘資 山梨大学, 大学院総合研究部, 助教 (90377531)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | T細胞性急性リンパ性白血病 / TYK2 / p38 MAPK / T-ALL / T細胞型急性リンパ性白血病 / 癌 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、T細胞型急性リンパ性白血病 (T-ALL)細胞の生存が細胞内シグナル伝達を担うリン酸化酵素であるTYK2の活性に依存しているという知見をもとに、T-ALL細胞においてTYK2の阻害が細胞死を誘導する機序を解明し、この疾患におけるTYK2を標的とした治療法を開発・発展させることである。私達は、TYK2選択的阻害剤であるNDI-031301が複数のヒトT-ALL細胞株においてその増殖を強力に抑制し、細胞死を誘導することを確認した。また、NDI-031301による細胞死誘導の機序として、p38 MAPKの活性化が関与している可能性を見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
T細胞型急性リンパ性白血病 (T-ALL)の治療成績は近年の強化された化学療法によって大幅に改善されたが、初期治療に不応な症例や再発した症例の予後は依存として不良である。本研究の成果は、TYK2を対象とした分子標的療法がT-ALLに対する有効な治療戦略になる可能性を示している。また、本研究から、TYK2阻害によるT-ALL細胞の細胞死誘導の機序としてp38 MAPKの活性化が関与している可能性が示唆されたが、この知見はTYK2阻害剤を含めた薬剤併用療法の開発に寄与することが期待される。こうした研究の成果は、T-ALLの将来的な治療成績の向上に貢献すると考えられる。
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