研究課題/領域番号 |
16K10020
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
竹下 敏一 信州大学, 学術研究院医学系, 教授 (60212023)
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研究協力者 |
小嶋 克彦
天野 勇治
吉野 和寿
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 一塩基遺伝子多型 / インターロイキン4レセプター / 川崎病 / サイトカインレセプター / サイトカイン受容体 / 受容体遺伝子多型 / 小児免疫 / アレルギー / 膠原病学 |
研究成果の概要 |
川崎病の病態は全身性の血管炎と捉えられ、頻度は少ないが心臓に冠動脈瘤が形成される。我々は免疫グロブリン療法に抵抗性を示した患者の遺伝子多型を解析し、インターロイキン4レセプター遺伝子上に低頻度一塩基遺伝子多型を見出した。rs563535954は日本人1063人中20人が持つ、低頻度一塩基遺伝子多型(1.9%)であった。さらに免疫グロブリン療法に抵抗性を示した患者33人中4人が保持しており、オッズ比は7.19である。この遺伝子多型は免疫グロブリン療法に応答した42人は保持していないことから、川崎病発症に関連しているのでなく、免疫グロブリン療法抵抗性に関連する遺伝子多型であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
川崎病患者において免疫グロブリン療法抵抗性に関連する一塩基遺伝子多型、rs563535954を見出した。川崎病関連の一塩基遺伝子多型は人口の数十パーセントが保有する、一般的な一塩基遺伝子多型(common SNPs) と報告されてきた。これらの多型のオッズ比は1.5~2.0ほどで、オッズ比の低いcommon SNPsが多数関連して川崎病に関わると言われてきた。一方、我々は、人口の5%以下の低頻度一塩基遺伝子多型が川崎病の病態に関わると示唆した。この多型はオッズ比7.19と、川崎病関連common SNPsと比較して高く、免疫グロブリン不応答を予測する診断指標としての有用性が見込まれる。
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