研究課題/領域番号 |
16K10027
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
竹谷 健 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 教授 (30359880)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | APOBEC3B / 小児白血病 / ウイルス感染 |
研究成果の概要 |
APOBEC3Bが小児白血病の発がんに寄与しているか検討した。小児白血病検体におけるAPOBEC3B遺伝子の発現頻度は少なかったが、APOBEC3B遺伝子の発現に関わらず、50%の症例でC→T変化の遺伝子変異を認めた。また、IKAROS遺伝子とPAX5遺伝子のshRNA、TEL-AML1融合遺伝子をそれぞれ導入した臍帯血由来CD34陽性細胞に、APOBEC3B遺伝子を発現させた一部がclone性増殖を示した。そのcloneは、分化能の低下、自己複製能の亢進およびアポトーシスの低下が認められたことから、APOBEC3B遺伝子が小児白血病の発症に寄与する可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
成人の発がんの機序として、紫外線や放射線、抗がん剤、喫煙などの外因子が知られているが、小児がんにおいては、外因子に暴露される機会が成人に比べて極めて少ない。今回、ウイルス防御の1つであるAPOBEC3Bが小児白血病の発症に寄与している可能性を示したことから、感冒などのウイルス感染の予防が小児がん発症の予防になる可能性を示した。
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