研究課題/領域番号 |
16K10030
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
江口 真理子 愛媛大学, 医学系研究科, 准教授 (40420781)
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研究分担者 |
石井 榮一 愛媛大学, 医学系研究科, 教授 (20176126)
江口 峰斉 愛媛大学, 医学部附属病院, 准教授 (50420782)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 小児血液学 / 白血病 / 融合遺伝子 / MLL融合遺伝子 / 白血病幹細胞 / 医歯薬学 / 内科系臨床医学 / 小児科学 |
研究成果の概要 |
MLL-AF4融合遺伝子を有する白血病細胞の骨髄内での維持・増殖のメカニズムの解明を目指し、免疫不全マウス移植モデルを用いて解析を行った。移植後早期に骨髄に生着した白血病細胞では接着因子やTNFシグナルに関与する因子の発現上昇を認め、これらのシグナ系に依存して骨髄に生着するものと考えられた。またレトロウイルスによる挿入変異を導入したMLL-AF4を発現するマウスES細胞を移植したマウスには腫瘍の形成が認められ, レトロウイルス挿入により挿入部位近傍の遺伝子の発現亢進が認められた。これらの結果よりMLL-AF4による腫瘍化には遺伝子発現の亢進を引き起こす付加的な遺伝子異常が必要であると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
MLL融合遺伝子(特にMLL-AF4)を有する乳児急性リンパ性白血病は、治療法の進歩により予後の改善が著しい小児白血病の中で、今なお治療抵抗性の白血病である。新たな治療法の開発は以前から重要な課題であるが、今なお満足できる結果は得られていない。本研究計画ではこの問題に対して、ヒト化マウス、マウスES細胞を用いたモデル系を応用することにより、白血病細胞の骨髄への生着と進展に必要な因子を同定し得た。またMLL-AF4融合遺伝子を有する造血前駆細胞が白血病として進展するために必要な遺伝子変異を導入することにより、腫瘍モデルを作製した。これらは新たな分子標的療法の開発において有用である。
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